診療科・部署

泌尿器科

当科の概要

 泌尿器科では腎・尿管・膀胱・前立腺などの臓器の病気の診断・治療をしています。患者さんおひとりおひとりにあった治療をしていくことをモットーとしています。

主な診療内容

下記のような症状の方は、泌尿器科に受診されることをお勧めします。

➀血尿
 健康診断・人間ドックなどで、尿潜血を指摘される方は多く、特に女性では解剖的特徴から2割くらいの方が陽性となります。この中で95%くらいの方は特に病気は見つかりません。しかし、膀胱癌・膀胱炎などが見つかることがあり、一度は精密検査をすることをお勧めします。
 検査内容は尿検査(尿細胞診・尿培養)および腹部超音波検査(またはCT)などです。なお、肉眼的血尿(血尿であることが見てわかる)を認めた方は、膀胱癌などの悪性腫瘍がみつかる可能性が高いので、血尿がなくなっても早めに受診されることをお勧めします。

②PSA高値
 健康診断などで、PSA(前立腺特異抗原)が高値と言われた方は、前立腺癌の可能性がありますので、精密検査をすることをお勧めします。精密検査としましてはMRI検査を行い、前立腺癌が疑われる場合は前立腺針生検(入院)を行います。

➂排尿時痛
 排尿時に痛みがある方は、女性では膀胱炎、男性では尿道炎などがあります。適切な抗菌薬の内服で改善しますので、我慢せず受診して下さい。

④夜間頻尿
 就寝中におしっこのために1回以上起きなければいけない場合です。40歳以上の方の約7割の方が経験しているといわれています。原因としましては、夜間多尿、高血圧、糖尿病、膀胱に尿をためられない、睡眠障害などがあります。患者さんに応じて、改善のための治療・生活指導をします。

⑤尿意切迫
 突然おしっこがしたくなり、時には我慢できない状態です。多くの方は、適切な内服薬や生活習慣の改善で良くなりますので、一度受診して下さい。

⑥腰痛・腹部痛
 尿管結石などでは、腎臓・尿管の部位によって、背部痛・下腹部痛などを起こします。急な発症や左右どちらかに片寄った背部痛などの場合は尿管結石の可能性もあります。

⑦尿勢低下
 男性の場合は前立腺肥大症によることが多いです。適切な内服薬で改善することも多いのですが、前立腺肥大症が高度で内服薬で改善しない場合は、手術治療をお勧めしています。

⑧性器・陰部の湿疹
 基本的には皮膚疾患であり、皮膚科の先生の方が経験豊富であり、診断・治療が正確ですので、皮膚科受診をお勧めします。

当院で行っている手術・検査

手 術

経尿道的膀胱癌切除術
 膀胱癌の中でも初期のもので、内視鏡手術で切除可能なものを切除します(入院期間4-7日)。進行し切除困難なものは、化学療法・膀胱全摘術などが必要になりますので、他の病院を紹介させていただきます。

経尿道的前立腺切除術
 前立腺肥大症の方で内服治療では効果が不十分な方に行います。入院期間は約1週間です。

経尿道的前立腺水蒸気手術(WAVE)
 前立腺肥大症の方で内服治療では効果が不十分な方で、前立腺切除術では体への負担が大きいと思われる方にしています。
 内視鏡を用いて尿道から入り(経尿道的)、水蒸気を利用して前立腺肥大症を治療します。水蒸気が、肥大した組織内に蔓延し、細胞を壊し、その細胞が体内に自然に吸収されていくことで、前立腺肥大症に伴う症状を緩和します。入院期間は2泊3日で体への負担が少ないので、高齢の方にもお勧めできます。四日市市内で本手術を施行しているのは当院のみです(2024年12月現在)

➂その他の手術
 膀胱結石摘出術、陰嚢水腫(陰嚢内に水がたまり、腫れてくる)、包茎手術など

検 査

 前立腺針生検:1泊2日の入院で行います。
 膀胱鏡検査:ファイバースコープで行っていますので、硬性鏡に被殻して疼痛が少ない検査となります。
 逆流性腎盂尿管造影・尿管ステント留置および交換

当院ではできない手術・治療・検査

手 術

 全身麻酔を必要とする、腎・膀胱・前立腺などの手術(開腹、腹腔鏡。ロボット支援下手術)
 腎・尿管結石に対する、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、腎・尿管結石に対する経尿道的手術、
 そのほか精管結紮術(パイプカット)などの保険適用外の手術は行っていません。

検 査

 MRI融合前立腺針生検・膀胱内圧検査など
 また、静脈注射を必要とする化学療法(抗癌剤治療)も行っていません。

医師紹介

外来担当医表

午前古川日比野古川古川日比野古川
(第1・3・5週)
松川
(第2・4週)
午後古川(手術)(手術)古川

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